2004年02月13日
オープンソース・フリーソフトウェア開発者調査
オープンソース・フリーソフトウェア(以下,OSS/FS)開発者オンライン調査の詳細な報告が公開された.
オープンソース/フリーソフトウェア開発者オンライン調査日本版 FLOSS-JP
OSS/FS開発に携わる日本人・既婚者として,考察してみる.
「OSS/FS開発の動機は,知識・スキルの向上が一番の要因」とある.手軽にツールとして使い,その延長線上で開発することもできるOSS/FSが,有効な活力源となっている点はうなずける.今後もソフトウェア産業界の発展とともに,OSS/FSも発展していって欲しいものだ.
「OSS/FS関連収入は,なし・赤字が78%,120万円未満が12%,それ以上は10%程度.OSS/FS開発に関連して金銭的な支援を受けている開発者は少数 (26.8%)であり,欧州 (53.7%),米国 (43.2%) と比べても少ないが,徐々に増加している.」とある.私個人は,なし・赤字の部類に入るので,金銭的な支援を受けている人がそれなりにいる点がうらやましく,驚きである.しかし,OSS/FS開発のビジネスモデルは確立できていないのが現状といえそうだ.社会コミュニティとしてだけではなく,やはり産業構造においてもその役割を確立して欲しい.
「OSS/FS関連でのプロジェクト支援では,日本では一番の支援元となっている政府・公的基金は米国調査では5番目であり、欧米と比べ、日本では民間からの支援が少ないといえる。」とある.まだまだ,民間の支援がないという点が,前記の現状を補足している.
「OSS/FS開発者の家族構成では,欧州調査、米国調査と比較すると、未婚 (特定パートナなし) の回答者が41.4%と 39.1%であり、日本の50.3%がやや突出している。」とある.つまり,逆に既婚者・パートナ有りの割合が日本では低い.仕事と家事に挟まれOSS/FS開発に時間を確保できない傾向が,統計的にも見て取れる.私もこの現実に直面し悩んでいる一人である.
なぜ,日本では低いのだろう.日本人はパートナに対する説明能力が低いのだろうか.それとも家族奉仕能力が低いのだろうか.もしくは,単純に前記した金銭的な支援のなさが原因なのだろうか.パートナとは賢きすばらしい存在であることもまた事実である.良い改善策があれば,ぜひ教えて欲しいものである.それが,OSS/FS開発の本質に通じているかもしれない.